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風船パンツ気球 ニューヨーク摩天楼に降臨

〈風船パンツ気球〉制作秘話その2
(その1はこちら

山梨県を飛び立った風船パンツ気球はその後猛烈な季節風に煽られて二昼夜を過ごした。
その時、はるかかなたにキラキラダイヤモンドのように輝く大都会を発見した。
「向こうに見えるは新宿の高層ビル街であろうか?」
いやそれはバブル時代の事。今の日本にこの輝きはない。
となるとこれはニューヨークの夜景だ!偏西風に煽られはるばるアメリカまで流されてしまったのだ。
まるで「風船爆弾」みたいに・・・。

とここで皆さんは風船爆弾なるものをご存知であろうか。
太平洋戦争末期、敗戦直前の日本軍部が苦肉の策で考案した秘密の最終兵器である。といっても構造は単純なもので、気球に爆弾を積んで放し、後は偏西風で流れるままに任せ、二昼夜後アメリカ大陸上陸瞬間に爆発するという仕掛けである。こんな運任せの兵器、当然ほとんどの爆弾が不発に終わったようである。アメリカが原子力爆弾を開発している時にこれだ。負けるはずである。

ともあれ、私はこの歴史を思い出し不吉な予感がしたのだが、さにあらず。ナイトクラブから飛び出した浮かれたニューヨーカー達はこの上空を浮遊する謎の飛行物体を見つけるや否や大盛り上がり。夜の歓楽街というのも功を奏したのであろう。ブロードウェイそっちのけで集まった群集の渦に無事着陸とあいなったのであった。爆弾なぞ積んでもいないのに当時の何百倍もの破壊力を発揮したのではないだろうか。
エロ爆薬恐るべし!

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