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発表年 2021
場所 静岡県掛川市掛川駅北口
裸体像Tシャツ計画を始めて20数年、初めて失敗した。というか後から「しまった！」と後悔した銅像である。
そもそも着衣前から「これは着せるべきか？やめるべきか？」を悩んだ物件ではある。
しかしここは掛川駅北口。南口には同じ製作者による #69 仰 の像がある。双子でこの駅を飾っているのであろう。
であるからには悩みながらも、対で着衣させたいと思ったのである。
ではこれがなぜお悩み物件なのか・・？よく見てほしい。
題に「脱皮」とあるごとく彼女は衣服を脱いでる最中の状態なのである。私の趣旨は”裸にＴシャツを着せる”というものなのに、何となく反りが合わないと直感してしまった。
出来るとしたら服を脱いだらその下にＴシャツを着ていたというものか・・・・？
理屈は合うが何やらおさまりの悪い感じがする。という疑問を抱えながら実施したのがこれである。
上着の下にTシャツを着ていたらこんな感じになるのだろうが衣服が２枚重なるところが野暮ったい。早々に脱衣させて終了とした。
帰宅してこの画像を見ながらハッ！と気づいた。
「銅の衣服の表面にTシャツを張り付ければよっかったんじゃないか。」
そうすればまさしくＴシャツを脱いだ瞬間になる。
私のいつもの趣旨ではないがその方がはるかに軽やかでスマートである。
激しく後悔した。自分のやり方に固執して頭の切り替えが出来なかったようである。
とここで何年か前、知人がこんな画像を送って来てくれたことを思い出した。
これだ！
これを見たとき衣服に張り付ければいいんじゃない？と思ったはずではなかったか・・。
後悔が重なった。よし、リベンジしよう。お楽しみは取っておこう！
・・ということで、「また茶エンナーレ 呼んで～」
ちなみに上の画像は鬼怒川温泉だそうです。お楽しみは増えるばかり。