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2000年
カンボジアプノンペン小学校
なぜカンボジア?と思われるかもしれない。よく深読みされるのだが海外支援をやろうと思ったわけではない。
何百枚何千枚ものTシャツを使って屋外アートをやっていたら、知らぬ間に部屋がはちきれそうなぐらいのTシャツを所有することになってしまった。
何とかして処分したいが捨てるのはもったいない、かといって使用済みのTシャツを喜んでくれる人はなかなかいない。
そんな時、近所に住んでいるカンボジアの人に出会った。話をしているうち「Tシャツをカンボジアにもって行き、そこでTシャツアートでもやってそのまま現地の人たちに渡してこよう」という計画が持ち上がった。だから、私にとっては在庫処理。でも現地の人たちも喜んでくれたのだから一石二鳥というわけだ。
このとき初めて私の代表作のひとつとなる風船Tシャツが生まれた。当時はこれっきり、子供たちと楽しく作れたらなあという感じで発案した。しかし風船をお尻の形にしたのがうけて、いまだに各地でお呼びがかかる。
そればかりか、この風船を尻型に加工する技術をさらに上達させ、今では風船アートなるジャンルを確立してしまった。(詳細はコチラで)
先日、人に風船アートの経緯を説明していて「要するにすべてはお尻から始まったのです。」で締めたら爆笑された。
「すべてはお尻から始まった」
私のアートはなんと哲学的なのだろう。