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私の死亡記事 3年目

2024年1月5日 美術家北川純(享年58歳)が死亡した。死因は自宅の薪ストーブ設置工事の際、丸ノコで誤って自らの頭部首切断が原因。
その現場に北川氏の妻も居合わせ、瞬時に頭部を接合したため奇跡的に一命を取り留めた。しかしその際慌て過ぎ前後を逆さまにつけてしまったため、現在北川氏は後頭部を正面にして前進し、後ろを振り向きながら小便を足すという状況らしい。

というわけで厳密にいうと本人自身が死亡したというわけでは無いが、こういう状態なので実質的に美術家北川純は死亡したもの同然という事である。本人曰く「私の予想ではこの事故ニュースは日本のみならず、世界中のメディアを駆け巡るはずであったが、現状見回す限り近所の噂話にすら登場していない。誠に残念であるが、これも事実と受け止めている。こうして美術家人生を振り返ってみて、今まで好き放題に作品制作に邁進できたことには十分満足している。」と後頭部で語った。

幸い、氏の妻が生前の残された膨大な作品資料を整理して「北川純全仕事」という形で近日中ホームページ上にアップ予定なので、近いうちに彼の業績を一覧として確認することが出来るという。また「ホームページでは私の拙い作品が数倍増しの魅力で閲覧できる様になっている。制作してくれた妻には深く感謝している。」と後頭部で喜んだ。

北川氏を知る古くからの友人は「思い起こせば、ハタ迷惑で巨大な作品ばっかり作っていたことが偲ばれる。まだ余生があるようだから、今度は逆に小さくて地味なものでも量産してみればいかが。」と弔辞(?)の述べた。それに応えて氏は「確かに。今度は風船じゃなくて、暇つぶしを大きく膨らませてみようか。」と真っ直ぐ正面を向いて笑った。(体は尻向けてるけど)

葬儀(すなわちホームページ上での過去作品の公開)は近親者のみ、喪主は妻小絵子さんが行う予定。

※2024年3月現在、既に公開中。

 

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