ー画像クリックで拡大できます
2003年,2004年
東京都お台場
このイベントには2年連続出品した。2回目の時「風船パンツ」が開発された。
その時の経緯をお話しする。
風船Tシャツという作品は、カンボジアで展示してからいろいろなところで引っ張りだこになり、この時には私の代表作のひとつとなっている。作品のチャームポイントは言うまでもなく・お尻・である。
そしてもうひとつの代表作として裸体像Tシャツ計画があげられる。
どちらにも共通しているのは・パンツをはいていない・ということである。
人はそこが気になるらしく「パンツは?」とよく問われる。
その際、私は決まって「僕はTシャツ屋だからパンツは持ってません。」と答えることにしている。
しかし、今回、世論の熱い要望に抗することができずついにパンツをはかせることとなってしまった。あんなにかたくなにパンツをはかせないことにこだわってきた私であったが、いざやってみると「これはこれで結構いいじゃないか・・。」と結構気に入ってしまった。
人からはよく「この大量のパンツ、自分で買ったの?」と質問された。そのたび「そうだよ」と事実をあっさり答えると、作品うんぬんよりその勇気に敬意を表されることが多かった。しかし私としては、この作品を作るのに70枚のパンツをまとめて買ったのだが、そのときはさして動揺はしなかった。
それより前、「はたして風船にパンツをはかせることが出来るのだろうか?」と実験として形の違うパンツを2枚だけ買ったときは冷や汗がでるほど興奮・・・イヤ、100倍の勇気を要した。この違い・・わかってもらえるだろうか。